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【生産者インタビュー:柿】山田秀樹さん

Slow Sweetsでは地域特産である柿を使ったスイーツに挑戦してきましたが、商品化にはなかなか行きつきませんでした。いろいろなアイディアの中で中国茶の“鉄観音茶(てっかんのんちゃ)”と合わせた柿のスイーツが完成しました。


川崎市麻生区役所発行の『柿生の里 禅寺丸柿』によると、Slow Farmのある麻生区エリアは、明治22年、地域特産の禅寺丸柿の収穫量が多かった黒川村や上麻生村、下麻生村、早野村など10の村が合併して、柿生まれる村「柿生村」という一つの村だったそうです。


今回は麻生区で柿を栽培されている山田 秀樹(やまだ ひでき)さんにインタビューをさせていただきました。



 

——— どんな品種を栽培?

品種としては、次郎、富有、松本早生、前川早生、大秋を中心に、15~16種類を栽培しています。収穫時期が少しずつずれるようになっていて10月~12月前半まで収穫を行っています。樹の本数だと約250本ほどになります。

 

 

——— 柿の栽培に適した地域

柿だけではなくみかんなどの果物は斜面での栽培が良いといわれています。岡上という地域は柿を生産するために山を切り崩して造成された地域なんです。今では農業振興地域として畑も多くありますが、まだ柿生村だった頃は今よりも広い範囲で盛んに柿が栽培されていました。特に造成されてすぐは、王禅寺が発祥の禅寺丸柿が柿生村の全域で栽培されていました。今では実が小さく渋も入るという理由から禅寺丸柿に変わって、次郎や富有の栽培が主流になってきていますね。



——— 美味しい柿を育てるために大切な作業は?

5月の連休明け~6月ごろに落葉対策をしっかりやることで美味しい柿が実ります。柿の美味しさは落葉の具合が大きく影響します。葉っぱが落ちてしまうと養分が十分に作られず、柿の実も早く色付いて落ちてしまうのです。ぎりぎりまで緑の葉が残すことで、光合成が盛んにおこなわれ味が良くなります。



——— 今年の夏の猛暑で何か影響は?

猛暑の影響はかなりあります。今年の夏はカメムシが大量に発生しました。その被害が広い範囲でありました。さらに例年以上の猛暑が重なって、色づきが例年通りには進みませんでした。今年は全国的にも柿の収穫量が少なくなっているように感じます。


 

——— 収穫の見極め

品種ごとのおおよその収穫時期が決まっています。ですので収穫時期を見ながら、最後は色を見て収穫していきます。明るく鮮やかなオレンジ色のものが獲り頃の柿です。また、状態の良い柿は1日たっても固さがありますが、病気や痛みのある柿は1日置いたら柔らかくなるため、収穫してから1日置いて状態を見極めています。

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